怪盗キッドの話。

そんなつもりはないですが、ちょっと悪口になっちゃってるかも知れません。
 
 
 
 
 
 
 
 
私は、『名探偵コナン』シリーズが好きです。特に映画が好きなんですが、なんでも手放しに好きかというとちょっとそうは言い切れないところがあります。そしてそれはどこが気に食わないか、はっきりしております。えーと、怪盗キッドが出てきて活躍する映画が好きじゃありません。いや、コナンは好きなので、別に怪盗キッドが出てたって楽しく鑑賞できるのですが、出てないのに比べて出てるのは好き度が低いとかそんな感じです。
じゃあ怪盗キッドのなにが気に入らないかというと、目立つところです。服装の話じゃありません。いつも探偵たるコナンくんより一枚上手に描かれているのが気に入らないのです。現代の日本で犯罪者で逮捕されちゃったらそこで話が終わっちゃうんだから、仕方ないといえば仕方ないんですが、常に警察と探偵が出し抜かれて終わるところがいやです。別に犯罪行為を助長するとかとち狂ったことを考え付くわけでもありません。ただただ気に食わないのです。
怪人二十面相とかはね、怪人だから捕まらなくてもいいといえばいいのです(あと、捕まっても脱獄とかするキャラクターはいろいろいますが、それはそれでいいのです)。怪人と少年探偵団が対決して怪人がからくも逃げ切るとかは、少年探偵団の成長のモチベーションになりうるだろうとか思えるからいいのです。怪人と探偵の対決ならたまに捕まってたと思うし。でもこの場合は、高校生怪盗と高校生探偵なわけですよ。子どもなのは見た目と社会的地位だけです。頭脳で勝負風の演出にするくせに毎回毎回探偵が出し抜かれるっていう展開が気に食わないです。
コナン映画シリーズはもうミステリアニメじゃなくてアクションとかそういうのだと思います。だからコナンくんが空を飛んでても走る電車の上に直立してても、女子高生が飛行機を操縦してても、割と近い距離から頭部を狙った弾丸が眼鏡に当たっても転びもしなくても、特に気になりません(嘘です、ほんとはいくらかはちょっとどうかと思ってます)。つまりコナンくんはちょっとドジで間抜けかも知れないけどヒーロー的主人公の位置にいないといけないんです。毎回毎回怪盗に出し抜かれて終わるのがイライラして仕方ないです(言いすぎです、毎回出し抜かれてるわけではない)。平たくいうと、毎回探偵より怪盗がかっこよく描かれていることが我慢ならない、というわけです。怪盗をかっこよく描きたいなら怪盗の映画を作るべきです。コナンシリーズは探偵の側の映画なので、怪盗は出てきたっていいけどあんまりかっこよく描かれてはいけないと思っています。
ま、探偵のかっこよさも怪盗のかっこよさも、もはやギャグとしてしか機能していないというのはわかった上で書きました。というか、私は西の高校生探偵が好きなので、怪盗は特に需要がないのです。ただそれだけの話であるともいえます。あはは。