方言の思い出。

私の生まれた地域では、「捨てる」のことを「ほる」と言います。正確には「放る(ほうる)」です。「この書類もういらんからほっといてー」。
私が大学生のころにお世話になった地域では、「捨てる」のことを「投げる」と言います。「この書類もういらないがら投げといてー」。
どちらの方言を使っているときにも、共通語使いの方からは「奇妙である」との評価をいただきました。
両方知っている身としては、使う言葉は違えども概念というかすることは同じなのだと思っており、奇妙かどうかは置いておいても面白いなと思っておりました。
つまり、「放る」と「投げる」は同じような意味の言葉なので、遠く離れて違う言葉を使っているのにやってること同じで面白い、と思ったってことです。
ゴミ箱に放物線を描いてぽーいと飛んでいく紙屑のイメージです。