あーあー。

真面目にやらないから。
 
Renさん、コメントをつけてくださってありがとうございました。私自身がコメント欄というものを苦手としているので、コメント欄ではお返事いたしませんが、ご容赦くださいませね。でも、「「絡みの時に受けが上で攻めが下」なことが多いから、分数表記にした場合A/Bでは分子に当たるAが受け」とは、存じませんでした。しかも想定外でした。……騎乗位? まだまだですね、やおい・BLにスラッシュ。奥が深い。
私が先日の記事を書き終わってからネット上をいろいろ見て回って(書く前に見て回れよ自分)得たのは、以下の感じです。少しは真面目にまとめてみました。
やおい・BLでは、カップルを「×」の記号を用いて表し、「かけ算」という隠語を使う。記号の前に書かれるのが「攻」、記号の後に書かれるのが「受」である。「攻」「受」とは、セックスの際の主導権を表す隠語ではなく、挿入する側と挿入される側を表しているに過ぎない。「攻」が挿入する者、「受」が挿入される者である。この二者を入れ替えて表記すると別のカテゴリに属すので、名前の位置を間違えないようにする。「浜田×泉」とあれば、セックスの際には浜田が泉に挿入しているし、「泉×浜田」とあれば、セックスの際には泉が浜田に挿入している。
……これはもう十年もやおい・BLに付き合ってきた私が経験上得た知識ですが、今はやおい・BLに限らず男×女(時々女×男)も女×女も、今ここに書いたように「×」の記号を使って表すので、私が現役じゃなくなってから知らないところで暗黙の約束事が変わってるのかもしれませんね(男×女だと例えば「花井×百枝監督」とか、女×男だと例えば「長谷川×沢木」とか、女×女だと「かれん×のぞみ」とか? カップリング以外のカテゴリとか要素にしたところで、「誘い受」とか「ヘタレ攻」とか、理解できるけど知らなかったエレメンツに満ちてますし。十年前当時から割りと奥深い世界だなと思ってたので、私の教養が及んでなかっただけなのかも知れませんけど)。だって、女×女とか、挿入しないセックスを行なったりしてますが、かけ算表記になっていますし。「聖×祐巳」とかの実例を見たことがあります。
スラッシュ小説では、カップルを「/」の記号を用いて表す。特に「かけ算」などのような隠語はないようだが、「スラッシュ」の時点で多分隠語。記号の前には、「一次作品」において重要度の高い人物名が、記号の後ろには「一次作品」において重要度の比較的低い人物名が書かれる。どうやら記号の前後どちらに名前が書かれているかによって、セックスの際の主導権や挿入する側と挿入される側が決定されるという決まりごとはないらしい。
これが、今回得た知識です。歴史性やメジャー度などはいまひとつ曖昧なままですが、例は見つけてきました。「オビ=ワン/アナキン」で、性描写はアナキン×オビ=ワンな小説と、「レゴラスアラゴルン」で性描写はレゴラス×アラゴルンな小説の、二例です。映画を見て萌えたり燃えたりしただけの私には、レゴラスアラゴルンならアラゴルンの方が重要人物のような気がしたり、アナキン主人公なのにオビ=ワンの方が重要人物なんだー可哀そうにとか、なにより、レゴラスに犯されるアラゴルンとかいやーーーーーーーー(人の趣味はそれぞれ。頑張って読みましたけど)。
 
そんなわけで、はてなのキーワードを参考に加筆いたしました。こないだよりは読みやすくなってますでしょうか。こないだの記事はね、記号の特性とその使われ方が、×と÷で逆なのが楽しくてばーっと書いた記事なので、私のメモみたいなものだったんですよ。いきなりアクセス数が増えたり多分知らない方がたくさん見てらしたり多分リアル知人ではない方がコメントをつけてくださったりしたので、反省して、読みやすく、真面目に書こうかなと、思った次第です。
 
そんな感じで、スラッシュ小説を読んでみましょう。
アメリカンやおいhttp://www.fou.com/slash/index.html)。すげーたくさんのファンフィクション(そう、「スラッシュ小説」を含む「二次創作」を、英語圏では「ファンフィクション」と呼ぶんでした。五年も前の記憶って、すっかり忘却の彼方ね)が置いてあります。英語圏の二次創作作家が書かれたようですが、心ある日本語に翻訳されて置いてあります。