それを敬意と呼ぶのではないかと。

昨日の続きで敬語の話三連発っていうそれなんてマイブーム。
 
敬語を使うのに一番大切なのは敬語を使おうっていう気持ちだっていうのを、最近私が学校でよく話します。他にもいろいろ大切なことはあるし、覚えなきゃいけないこともたくさんあるのですが、それはそれとして、仕方ないからおいおい頑張るのです。時々勉強する機会をもって、時々新しいことすこしずつ覚えて、完成度をあげていけばよろしいのです。最初からうまくできるわけがない。
で、ほかに大事なのは、ある種の距離感です。あんまりべたっと寄り添うわけじゃなく、あなたのことなんて嫌いよってほど距離を取るわけでもなく、適切な距離感でいることが大事。難しい時もあるけど、最初はなんかぎこちないところから徐々に適切な距離感の言葉遣いに変化していく間柄萌え。いつまで経ってもがっちがちの敬語が取れないと寂しい、でも急にタメ語とか失礼、右往左往したり紆余曲折を経たりしてちょうどよくなっていくのだけれど、そんな時急に名前呼びとかになってドキドキするカップル未満とか萌え。とか言ってると、ほんとに私は少女マンガが好きなのだと思います。
このちょっと距離を取って失礼なほど近づいたりしないでおこうとか、失礼にならないように丁寧な言葉で喋ろうとかそんで相手を尊重するっていうか、ちょっと高いところに置いとこうとか、そういう気持ちのことを敬意と呼ぶんではないかと思うわけでした。

敬語を使おうっていう気持ちの話。

昨日の続きです。
 
昔々、私が大学院に入ったばかりの初々しいかどうかはわかんないけど若かった頃の話。日本語学的な授業を履修したのです。そろそろおじいさんになろうかという男性の先生が一人、その先生のとこにいるとおぼしき中国人留学生が女子ばかり三人、それと私、っていう構成でした。人数が少ないのは小さい学校だからで、別の授業は先生と私の一対一でしたので、これは多い方です。その授業である時先生がこのようなお話をなさったのです。
「ある日、地下にあるカフェに入って私はコーヒーを飲んでいたのです。私がコーヒーを飲み終わる頃、学生アルバイトとおぼしき若い男性がやってきて、私にこう言いました。『先生、雨が降っていらっしゃいましたが、お傘はお持ちでいらっしゃいますか。』この敬語はちょっとおかしいでしょう? 雨が降っていらっしゃいました、は、雨に対して尊敬語を使っていますね。ですが、私は嬉しかったのです。そのアルバイトくんは私に対して知っている敬語をなるべくたくさん使って話そうとしてくれたのですから、私はその気持ちが嬉しかったのですよ。それに、傘を持っているか心配してくれたこともです。私は、傘は持っていますから大丈夫ですよ、ありがとう、とそのアルバイトくんに言って、店を出ました。」
ざっとこういう話です。アルバイトくんが使うべきだった敬語はこうですね。
「先生、雨が降ってまいりましたが、お傘はお持ちでいらっしゃいますか。」
でも先生は、くだんのアルバイターがうっかり雨に尊敬語つけちゃう程度にまだ敬語が上手でないにも関わらず、目の前の先生に敬語を使って話そうと頑張ったことや、別に黙っててもいいのに心配して話しかけてくれたことが嬉しかったとおっしゃるわけです。
私はこの話をきいていたく感銘を受けました。なるほどへたくそでも使おうとする気持ちが大切なのだ、気持ちは伝わるのだ、と思ったわけです。ついでに言うと、敬語に限らず何でも、使っているうちにだんだん上手になるものですね。くだんのアルバイターも、多分先生に話しかける時にはいくぶん緊張したことでしょう、次は緊張しないで話せるように敬語をもうちょっと勉強して出直してくるかもしれません。しないかもしれませんが。さらに今では、この話をしてくださった先生と同じ気持ちです。学生が敬語を使ってくれようとする気持ちが嬉しいです。
それで私は、敬語に対して身構えてしまう若い子には、この話をして、敬語を使おうとする気持ちが大事だよと言うわけです。
ま、上の話はうっかり私が感銘を受けてしまったわけですが、先生としては中国人留学生に感銘を受けてほしかったのだろうと、今ではわかっていますけど。

敬語って使うの大変。

柳橋(仮)先生の日本語講座ーなのか韓国語講座ーなのかわかんないけどなんか講座ー。

敬語使う時、相手を高くするのが尊敬語、自分を低くして相対的に相手を高くするのが謙譲語、あと丁寧にするのが丁寧語、めっちゃ丁寧にするのが丁重語、ざっとこんな感じ。で、敬語使う相手っていうのが日本と韓国でちょっと違うっていうのが今日のお話です。
日本では、こんな感じです。私とAさんが話していて、話題には私の父とAさんの父が登場する、そんな時、私が敬語を使って行動を表現するのは誰? って言ったら、AさんとAさんのお父さんね。たとえばこんな感じ。
「Aさんは学校の先生でいらっしゃるのですね。お父さまは最近何をなさっておいでですの?」
ちょっと不自然ですが、今考えたのでこんなもんです。後で直すかもしれません。
さらにこんな感じ。
「私は最近、英会話教室に通うのが楽しくなってまいりましたの。そして父は毎日ピアノを弾いておりますのよ」
ちょっと不自然ですが、まぁこんな感じ。後で直すかもしれません。
「いらっしゃる」「なさっておいで」が尊敬語、「なってまいりました」「弾いております」が謙譲語です。
このような会話の場合、日本語では、自分及び自分の身内は低くして、話してる相手を高くします。
しかし、韓国語では、ちょっと違います。
「Aさんは学校の先生でいらっしゃるのですね。お父様は最近何をなさっておいでですの?」
こちらは同じですが、次が違います。
「私は最近、英会話教室に通うのが楽しくなってきたのですわ。そして私のお父さんは毎日ピアノを弾いていらっしゃいます」
韓国語では、年上の人には必ず敬語、相手の身内だろうが自分の身内だろうがそこにいない嫌いな先生だろうが、敬語です。逆に年下の人にはあんまり敬語使いません。仲が良くなる前にはちょっと使います、その辺は日本と一緒です。
この韓国語の敬語みたいなのを絶対敬語、日本語の敬語みたいなのを相対敬語と呼ぶそうですね。
というわけで、講座終わりー。
私が日本語を教えている学生は、自分のお父さんやお母さんに敬語を使います。「なさいました」「いたしました」を習ったら、作文に「私のお母さんがなさいました」と書いてきます。初めの年はそういうの知りませんでしたから、書いて持ってきたのを見て初めてなんか敬語使う対象がちょっと違うかもと思いましたが、今はわりと理解したかもです。可愛いのは、「私のお母さんがなさいました」はなんか違うと思うんだけど、じゃあどういえばいいかわかんないって時に、「私のママがなさいました」って書いてくる子。そこじゃねぇ、と、ちょっと萌えましたが、萌えてる場合じゃないです。
 
 
敬語を使うに当たって、一番大事なのは、「敬語を使おう」っていう気持ちです、と柳橋(仮)先生は学生にいつも言います。敬語で大事なのは、距離感と気持ち。適度な距離を保って、この人に敬語で話してあげたいって思う、それが大事なのです。学生は去年一昨年とちょっとずつ授業の中で敬語に触れて、めっちゃビビッてるといいますか、怖がっているので、拒否感から覚える気にもならないし覚えられもしない、みたいな。だからね、学生の間と、働き始めてすぐの頃くらいは、敬語へたくそでもあんまり誰も気にしないです、そんな若い子の敬語がへたくそだからって怒ったりキレたりするような人は、その人の方が頭おかしいです、だから恐れずに使ってみるべし、と柳橋(仮)先生はいつも言います。特に学校は練習する場なので、社会に出る前に、先生に向ってたくさんつかってごらんなさいと。先生という職業の人が学生の敬語の上手下手を気にするのは試験の時だけです。
こういう話をして、心に響いた感じの顔をするのは、学生が二十人いたら十人前後くらいです。そのうちちゃんと練習して上手になっていくのは五人いれば多い方です。先生の話なんか心にちっとも響かないけど勉強得意だから上手になってくのは残りのうちから五人いれば多い方です。でも、毎年少しずつ敬語に触れて敬語の練習する時間を持つようなので、何度もやってるうちに上手な子は上手な子なりに、下手な子は下手な子なりにちょっとずつ上手になっていきます。水をやれば育つ、そんな感じです。

最近見てるアニメ。

キャプテンアースっていうアニメを見てます。春夏頃放送してたやつかと思います。なんかあれね、その半年か一年かくらい前に放送してたエウレカセブンに似てると思いながら見始めて、今16話ですが、この世界はあれかな、壊れた機械は自分で再生してくれるのかな? 私が見落としただけかもしれないけど、毎週毎週大型ロボをぶっ壊してるのに予算的な苦しさをまったく感じないのです。昔エヴァで予算ないから機体の修理はこっちを優先であっちは後回しとか移動用のリフトがおしり冷たいけど予算ないからなんともしようがないみたいな描写を見てたので、予算の潤沢な団体はうらやましい限り、的な。

結石の話。

痛い話注意、あと微グロ注意かもです。
 
 
昨日の夜、うちの旦那さんが急に目を押さえて苦しみだしたのです。目が痛いです、なんか入ったみたいです、見てくれませんか、って、見たのですが、特に何も異常なかったです。眼球の裏側に髪留めのアメリカピンが入っちゃったみたいな痛さって言いながら、目薬さして洗って目薬さして洗って、でもまだ痛いっていうから、ちょっと上目蓋をぐっとつかんで上に引っ張ってもらって詳細に見てみましたら、目蓋の眼球に接してる部分がぐちゃっとなって真っ赤でした。旦那さんは目に入ったなにかが出ないかなと思って水に目を浸けながら目玉をぐるぐる動かしたのが悪かったかもそれでぐるっと一周傷がついたかもとか言ってましたが、そんな感じでした。とりあえず冷やしながらご飯食べて、二時間後にもう一回目蓋を持ち上げて見てみましたら、先のぐちゃっとなってた目蓋の眼球に接してる部分がもうぐちゃっとはなってなかったですが、なんかぱんぱんで真っ赤でした。これは目を閉じられない感じって思いました。開けても痛い閉じても痛い。朝になってまだ腫れてたら病院行こうぜって言って寝て起きて今日の朝、朝ご飯食べながらもういっかい目蓋を持ち上げて見てみたら、あんまり赤くないけど昨日よりさらに腫れてました。会社には遅れるって電話して、そんで病院に行って、診察室から出てきた旦那さんが言うにはですね。目蓋に結石があって、それが出てきたから痛かったのだ、ということだそうでした。結石? お医者さんが目蓋をぐっと持ち上げて先の細いピンセットでちょんちょんちょんちょんと目蓋をつまんでそしたら痛みが減ったってすっきりぱっちりで診察室から出てきたんですが、私は目蓋に結石ができるなんて初めて聞いたので、めちゃめちゃびっくりしました。そりゃー痛いわな。旦那さんも目蓋に結石とか聞いたことないからその石見せてって言ったんだそうですが、お医者さんはあごめんもう捨てちゃったてへぺろみたいな感じだったそうです。そんでひゃっほーうみたいに元気になった旦那さんとお昼ご飯食べて、旦那さんは会社へ行き、私はお茶して帰りました。私は金曜日はお休みなのです。そういえば昔私は眼球を腫らしたなって思い出しました。なんか痒いからってごしごしして眼球にちょっと傷がついて白目部分が腫れたのでした。私の時は眼科のお医者さんがその腫れた白目をさして目玉焼きって言いました。不安感がそれで晴れたので、いいお医者さんだったと思ったことを覚えています。

やぐちさんが復帰したので。

今日の昼、やぐちまりさんがテレビに復帰したらしいので、やぐちさんがぷりんとりこんだってテレビがすげぇ騒いでた時に思ったことを記念に書いておきます。
やぐちさんが結婚した後しばらくして、売れない俳優だった旦那さんがバラエティ番組に出てる動画を見ました。そんでその時その旦那さんが、こういう話をしていました。やぐの方が自分よりだいぶ稼いでて忌々しい。こどもとかすぐほしいのにやぐは今じゃないって言う。トイレの吊り棚がすげぇ高くて自分は余裕で届くけどやぐは背伸びしないと届かないんだけど、トイレットペーパーのトイレに補充しておく分がもう四つくらいしかないのにやぐが戸棚から補充してなくていらっと来た時とかに、既に補充してある分はその吊り棚の奥の方に押し込んでおく、やぐはぴょんぴょんしても取れないからそれで溜飲を下げる。こういう話。その日のその番組は、もとアイドルと結婚した時にはぱっとしなかった有名人男子みたいな人たちが特集ゲストみたいにあつめられてて、ほかの旦那さん方はそのもとアイドルである奥さんのことわりと好きそうな印象だったのに、そのやぐちさんの旦那さんだけは彼だけが新婚さんなのに彼だけが幸せじゃなさそうっていうか奥さんのこと好きそうに見えなかったです。
それからさほど時を経ず、やぐちさんが自宅に旦那さん以外の男性を入れてぷりん中に旦那さんが予定より早く帰ってきたためにそれが露見して騒動ののちりこんに至るみたいなテレビで大騒ぎしてるのを見ました。
まぁ、なんていうか、新婚のだんなさんがそんな感じだったら愛も冷めるよなって、私は思いました。先のバラエティ番組に出てるだんなさん普通に変でしょう? やぐの方が稼いでいるから忌々しいって、自分が稼げないから僻みだよね。自分はやりたい職業に就くことができて今修業しながら頑張ってるところなんだから、やぐちさんに僻まなくていいじゃん? 今いくらか家計の負担はだんなさんが少なめで、やぐちさんの収入が少ない時は旦那さんが多めで、それが二人とも働いている夫婦ってもんなんだと思ってたから、やりたい職業に就いてそれを頑張りつつ奥さんの収入が多いことに文句言う人がいるんだなぁとむしろなんか新しかったです。そして、自分の稼ぎが少ないのに奥さん妊娠させて仕事休ませて出産させて育児させてっていう夢を見られるなんてそれなんてお花畑。やぐちさんがおめでたで仕事セーブしたり休んだりしたらいったいどうやってご飯食べてくつもりで子どもすぐ作りたいって言ったんでしょう。トイレの吊り棚に至っては論外です、嫌がらせでしょ。身体的特徴を精神的攻撃のネタにするとか、もう既に愛情ないよね、先に、旦那さんの方が。って、思ったのでした。そりゃ他に誰かもう少しまともな人いないかなとか思う罠、やぐちさんだって。って思ったのでした。
しかしテレビでは連日やぐちさんがいかにひどいやばい女であるかみたいな口調で扱われていたし、旦那さんは被害者みたいな顔で出てくるし、やぐちさんに同情的な論調の番組やら人やらがまったく見当たらなくて、私の意見というか感覚の方が異端なんだなぁと感慨深く思いました。でも私は当時も今も旦那さんの方が先におかしくてやぐちさんは後からおかしくなったんだと思うので、やぐちさんに同情的です。
あ、もちろん、旦那さんがいかにサイコパスだろうと、別れる前に次の人を探してはいけません。そんなことしたら旦那さんがいかにサイコパスだろうと責められるのは別れる前に別の人を探した奥さんの方です。男女が逆でも同じです。やぐちさんに同情的な意見がひとつも見当たらなかったのもそんな理由だからだろうなとは思います。でも私はやぐちさんに同情的です。
確かにやぐちさんは順番を間違えたので責められても仕方ないと思います。ですが旦那さんの態度がそもそも夫としておかしかったことに言及する人をまったく見なかったので、私はやぐちさんに同情的です。負けてる方につきたい日本人。
ただね、やぐちさんて、恋愛的な騒動を起こす時期が決まって後輩のメインイベントの時期なんですよね。恋愛が発覚してモーニング娘。を脱退したのは後輩のいしかわさんが卒業を控えたラストライブツアーでした。先のぷりん騒動はもっと後輩のたなかさんが卒業するラストライブの日でした。今回の復帰はたなかさんと同期のみちしげさんが卒業を控えたラストライブツアー中です。タイミング悪いというか、むしろはかってこのタイミングなんだろうな、大きな黒い闇の力が働いているのだ、とか考えたくなる私はモーニング娘。のファンです。
ちなみに私は浮気とかぷりんとかが死ぬほど嫌いです。大嫌いです。あれです、隣の悋気で首でも吊ろうかとっていうやつです。つまり隣のうちで旦那さんがぷりんしてるらしいので関係ないのに死ぬほど腹立つっていう例です。自分は若い頃いろいろしましたが、その時も他人の浮気はどうかと思ってたし自分の生き方もどうかと思ってたし、付き合っている人やらそういう人やらが浮気とかしたら殺したいほど嫌だったと思います。殺したいはちょっと違うな、死ねばいいのにの方が近いです。死ねばいいのに死ねばいいのに死ねば死ね死ね死ね死ね死ね死ね、そんな感じでした。自分については自分でどうかと思っていたし身体は不健康だったし頭も不健康だったし挙動もおかしかったししまいには病んでいろんな人に迷惑やら心配やらをかけたような感じだし。そのせつはみなさんすみませんでした。これはあれだ、黒歴史。最近は便利な言葉ができたものです。
というわけで、やぐちさんテレビ復帰おめでとうございました。ちょっと変な旦那さんを養うために結婚するまでよりさらにいっぱいお仕事して疲れ気味だったし、たくさん休めてよかったですね。私、やぐちさんが十代の頃からずっと応援してます。これからもがんばってください。
あ、やぐっていうのはやぐちさんがモーニング娘。時代にファンが呼んでいたニックネームというか愛称のようなものです。また、ぷりんっていうのはふりんのことです。あと、やぐちさんの元旦那さんのテレビ番組での発言についてはいくらかうろ覚えです、こういう感じのことを言ってた、みたいな。テキトーですみません。

なんか最近頭悪いかも。

最近あんまり本読んでない。だってあんまり売ってないから。マンガはちょっと売ってるから時々買うけど。本は教科書しか読まないかも。あと、学生の作文ばっかり見てるので、校正っていうか正しくない日本語とか探すのうまくなったかも。だけど自分ではあんまり書かない、よくない。あと日々眠すぎて無気力な瞬間が多いかも、よくない。あれだ、運動とかちょっとくらいした方がいい気がする。あとたまに日記書こう。と思い立っての生存報告的な。
最近長崎について調べてみた。ミッションの学校に今いるから、そこの先生が周囲の人を引き連れて長崎行ってみたいんだって、もし何か知ってることがあったら教えてくださいとか言われたら、知ってることなんてほとんどなくても調べて教えてあげたくなるじゃん、ご飯おごってもらいながら頼まれたし。で、なんかすごい頑張って調べたら感動されたから労力に見合ったと思ったからそれでいいとしよう。
最近来春から留学する学生の留学先に提出する願書はじめ必要書類にかかわる機会があった。まず週末に学生が三人研究室に来て、すみませんが先生留学するので推薦状を書いてくださいと言われたのだった。私が書くのかと思ったけどよく考えたら日本人が書いて学科長がサインをするのであった。そういえば去年は学生がテンプレを埋めた推薦状全部同じ文章だったからちょこちょこ変えてあと日本語正しくないところ直してってやったなぁとか思い出して、三人だけだしまぁいいか、で、いつまでに書けばいいのと聞いてみたら週明けですと。で、週明け月曜日、その三人のほかに十人くらいがばらばらと朝から夕方まで次々と訪れて、推薦状を書いてください明日までに、提出書類のチェックをお願いします、留学したらしたいことっていう作文見てください、そんな感じで次々といろいろ頼まれたのであった。月曜日私は朝から晩まで授業だったので、研究室に来て空振りまた後でみたいなやつらもいたんだろうなとは思うけれど、大事な書類を提出日の前日になってもまだ揃えられていないという時点で同情の余地がないと思ったのであった。忙しすぎてさ、ご飯も食べられない先生の方が同情されてしかるべきだと思うぜ。そんな感じで火曜日の夕方六時には子どもたちはみな一応の形は整えて大学の対外協力所という事務所へ書類を提出できたのであった。全員並べて座らせて説教したいと思ったができなくて残念であった。個別にはいちいち言った、もっと早く来い、日本の書類仕事なめんなと。しかしこれで終わりではない。次の週、水曜日に学科事務室で試験をコピーしていた私に、客があった。対外協力所から来たというその事務員は、巨大なファイルを抱えていたが、それを私にどーんと渡し、先週提出された留学先に送る書類なのですが必要書類がそろっているかチェックしてくださいと言ったのである。うちの学科には私を含めて三人の日本人講師がいるけれど、三人に依頼なのだがそこにいた私に全部渡す、みたいな話だった、けれど、ほかの講師二人はそういう自分の利益にならない仕事にはたいそう非協力的なので私はもうその人たちにその話を持っていくのが嫌で嫌で、それでも一応行ったけどやっぱりなんか非協力的な態度が気に食わないのでもういいや私が全部やるわーって言って、二日間くらいでやったぜ、私ちょう有能。必要書類がそろっているか確認してくださいっていう仕事なのに、必要書類一覧がついていなかったのはご愛嬌なのかなんなのか、あと、一番重要な願書が入っていないセットとかあったり。しかもその願書には直筆サインが必要だったり。不備多かったわー。学生には提出前に見せに来いって言ってるのにね。見せに来るときにすでにボールペンで記入済みだわ日本語やらいろいろおかしいところあるわしかも書類の予備はもうないわみたいな学生とか。私が提出前にチェックした学生のはちゃんと問題なかったけど、私のことがあんまり好きじゃないから事前に見せに来たりしない学生のは未記入の欄があったりとか。結論。忙しかった。頑張った。あと私ちょう有能。以上。
っていう愚痴とかたまってた。旦那さんにも聞いてもらうけど、それだけじゃ足りないのでここに書いた。あ、対外協力所の書類チェックの仕事は、一応報酬があったのです。学内のカフェのクーポン約1500円分。安っ。もちろん私が一人でもらいました。そのカフェはちょっとお値段がお高いので、なかなか行けないから、ちょっとうれしかったのです。吐き出し終わってすっきりしたのか、報酬のことを思い出して怒りみたいななにかがふわっとしたのか、自分の文体がもとに戻っていることに気づきました。やっぱちょっと疲れていたみたいでした。