主題歌の力。

最近ね、新作のアニメをよく見ます。ケーブルテレビ(多分)で字幕放送しているのです。ちょっと勘弁してほしいのは、一期を放送しなかったアニメの二期を放送する事です。一期の権利を買わなかったから放送しなかったので、再放送すらしません。なのに二期を放送するのです。ちょっと困ります。でもそれでも好きなアニメを全く放送してくれないよりはずっといいので、ありがたく視聴いたします。
でね、そのアニメ自体は特に好きじゃなくっても、主題歌だけはなんか好きってことありますよね。逆もありますよね、アニメは大好きなのに主題歌がそれほど好みじゃないっていう場合。どちらも私だけに起こる現象じゃないはず。そういう事態があると思って話を進めます。
それで、主題歌を聞きたさに、毎週その時間になったらテレビを点け、主題歌を聞いて、あるいは一緒に歌って、ついでだからアニメ自体も視聴します。これを12週なり13週なり繰り返し、クライマックスを迎え、最終回に至りますと、そのアニメを特に好きだってわけじゃなかったはずなのに何となくもの悲しく、そのアニメをわりと好きになっている自分に気付く、というわけです。そんなに何ヶ月も見続けなくても、数回見たらちょっと楽しくなっている時もあります。主題歌という「好きな点」ができたために、そのアニメ自体の好き度が上がっている、ということですね。
ひとつ例をあげますと、ロ/ウ/き/ゅ/ー/ぶ/!というアニメが、こんな感じでお気に入りです。放送開始当初は、毛玉がコートの中を走っている風で変だと思っていましたし、無駄なコスプレキモいと思っていましたし、ハーレムウザい滅びれと思っていました。でも何かEDが非常に好きでした。それで毎週口汚く罵り嫌い嫌いと悪態をつきながら視聴しておりましたが、二ヶ月くらい経って、「それはもう好きっていうんじゃありませんか」と夫に言われたのです。夫は多分悪口の羅列を聞きたくなかっただけだと思いますが、私はその時なんだか何かに目覚めてしまい、「そうね、好きと嫌いは紙一重なんだわ、好きの反対は無関心なのよ」とか言ってうっかり好き認定してしまい、残りのひと月は楽しく視聴することができました。他にもマ/ケ/ン/姫/っ/!とかキ/ル/ミ/ー/ベ/イ/ベ/ーとかがそんな感じです。無駄なぱんつとかおっぱいとかツッコミ待ちの日常とかあんまり好きじゃなかったんですが。
もともと好きなアニメの主題歌が好みの感じだった場合は、さらに好き度が上がってしまい、ついには完成度が高いとか言い出します。F/a/t/e///Z/e/r/oとかOPED好きなのでたいへんです。シ/ュ/タ/イ/ン/ズ/ゲ/ー/トとか未/来/日/記とかモ/ー/レ/ツ/宇/宙/海/賊とかもそんな感じです。残念なのはアニメ自体は好きなのに主題歌が特に好みじゃない時とかですが、こちらはわざわざ例をあげる必要はありませんね。あとはあまりに作品自体が嫌いすぎて、主題歌はわりと好きだったのにどうしても好きになれなかった作品もありますが、これもまぁ黙っているべきですね。
アニメって楽しいねっていうお話でした。