友だち。

その日の待ち合わせはジャスコでした。なぜなら、地下鉄の駅直結で、どちらが早く着いても寒くなく待ち合わせられるからです。それというのも私がうっかり歯医者の予約を入れてしまって、なんとなく待ち合わせ時間の七時半に着く自信がなかったからなのです。
ジャスコには食料品売り場があって、待ち合わせた帆波ちゃんはちょっと日常的なお買い物をなさっておいでで、しかもうっかり場所はジャスコ。「やぁお疲れ」「やぁやぁお疲れ」みたいに邂逅し、それはあたかも昨日会った友だちっていうか毎日顔を合わせる友だちみたいな雰囲気でした。
そして怒涛のごとくお喋りしました、主に私が。というか、完全に私だけが喋っていた気がします。申し訳ない。非常に。
なんかね、生活に密着した感じでお付き合いしてた友だちは、のちのち生活に密着してなくなっても、生活感のあるお付き合いになる気がするのでした。帆波ちゃんは部活の友だちだったから、部活じゃなくなってもその時のような感じでお会いします。いつも? 主観的にはいつも。