結婚式。

韓国の結婚式は、人前式です。会場の大きさなんて関係ない人数の関係者が集まります。出席者名簿とか多分ありません。関係ない人でも入れます。式の前に結婚する人たちに挨拶して、一緒に写真撮ったりします。始まったら、関係者の中で偉い人が進行して(教会式の神父さんとか牧師さんとかの位置に立ってます)、教会式に似た感じで進めますが、その時読み上げてるのは、新郎新婦の経歴らしいです。で、儀式的なところが終わったら、何組かが余興をやります。楽器弾いた人と歌った人とふた組でした。どちらも新婦の関係者で学生でした。それで双方の両親にお辞儀をして(新郎が正式なひざまずくお辞儀をしてました)、新郎新婦が退場します。出口の辺りに至ってクラッカーが鳴らされました。以上です。全行程で三十分くらいです。日本のチャペル結婚式とその後の披露宴をくっつけてちょう簡略化したらこんな感じになると思います。
式の後は写真撮影です。呼び出しに応じて関係者の集団ごとに何枚か。私は先生の集団と学校関係者の集団と新婦のお友だちの集団と、三回撮ってもらっちゃいました。ここで初めて、その日群れ集っている大量の人々の関係とかがわかるんですよ。だからって日本の結婚式みたいに出会いはないです。同じ集団と共に行動するだけですから。共通の知人でもいない限り特に知らない集団と仲良くなったりしません。多分。
写真撮ったら、ご飯です。会場の上の階にはビュッフェがあって、好きな時間に好きなだけ、食べます。何時間いてもOKです(多分)。来た人はたいがいみんなご飯をいただいて帰ります。むしろ学生さんはご飯を食べるために来るそうです。おいしかったです。
何より素晴らしいのは、偉い人のスピーチが何人分も続いたり、いろんな立場の人たちの余興が何時間も続いたり、そのせいで料理が冷めたりしないことです。日本の結婚式と披露宴は、あれはあれで完成された形だから素晴らしいですが、偉い人のお話にそれほど価値を見出せない非社会的な人間としては、食べる時は食べることに集中するシステムの方が馴染みやすかったです。それと、服装。学生はジーンズでOKっていってもジーンズはないだろうと思ってたんですが、ほんとに学生はジーンズでした。というか、ばらっばら。スーツやドレス寸前もいれば、Tシャツにジーンズもいるという感じで、さすがにおとなはいい服着てました。私?地味にきれいな黒いワンピースとはおりとか。民族衣装の人もいました、関係者というか親戚?とかは民族衣装なんでしょうかね。若い人の民族衣装は美しいです、色が派手で。年配の人のは地味ですが、これも美しいです。体格がわからなくていいな、とか。日本の民族衣装は体格がわかりやすいですから。
こっから後は違う話ですけど、ビュッフェでご飯をいただいた後で、偉い先生方とお茶をするぞーってどっかの喫茶店なのかなんなのかなお店に行きましたが、そこで先生方が頼んだのはお茶じゃなくてビール。飲むんだ。若干重めなちゃんとおつまみとか頼んだりして何時間かそこで飲んだ後で、先生方が腰を上げたから帰るのかと思いきや、軽くご飯って。まだ食べるんだ。しかも軽くなかった。そしてそこでもお酒。どんだけーです。自分のこと、常に食べててすごい量食べるって思ってましたけど、まだまだでした。思い知りました。