先生始めました。

私、声が小さくて、緊張しやすくて、しかも緊張すると挙動不審気味の動きをするんですよ。あんまり先生に向いてないんではないかな、とかたまに思いますが、一昨年あたりから先生やらせてもらってるんですよね。若干ですが、長いその学校の歴史の中の数年間、担当が私だった学年のひとたちはきのどくだなあ、と、思わないでもないです。挙動不審で自信なさげな先生とか、授業受けてて不安になりませんか? 私はなりますよ。だから頑張って先生らしく振舞おうとする、今日この頃です。
そんな私が今先生をしているのは、外国の大学の日本語の講義です。自分があやしい日本語を、人に教えるなんて、非常におこがましいというかあつかましいというか、こういう気分が自信のない挙動につながるんですよね。多分そこにいる誰よりも日本語っぽいし、多分そこにいるたいていの誰かよりは先生っぽいんだから、まっすぐ立って堂々としてればいいんですが。あれだ、自信のないエースを思い出すんだ、私!!
えー、こういう自信のなさですが、この度非常なる冒険をいたしました。今回の移動は、名古屋の国際空港を飛行機で発って、韓国の北の端にある空港まで飛び、そこから空港バスに乗ってソウル市へ、次に都市間移動新幹線的鉄道に乗って目的地の木浦に着く、という旅程でした。しかし当日の朝、私の手元には飛行機のチケットと新幹線的鉄道の所要時間と、空港バスの路線図、それだけだったのです。税関を出て荷物を受け取った私はインフォメーションであやしげな英語と日本語(私は生まれたのも育ったのも両親もそのまた両親も日本人ですが)を駆使して新幹線的鉄道のチケット売り場を聞き出し、今度は日本語の通じないカウンターで非常にあやしげな英単語を駆使してチケットを手にした私は、よろよろとバス乗り場にたどり着き、知らない人にかたことの英語で駅名を告げ、バスに乗り、駅に着いたらまたふらふらとさまよって新幹線的鉄道に乗りました。知らない国ではチケットを買うのも命がけです。ものすげーHPを消費しましたし若干のMPも消費しました。だめです。ちゃんと現地の言葉を習得したいです。ちなみにこの国へ来るためのビザを取得したのは出発の前日の夕方という綱渡りっぷりでした。もういやです。ちゃんと余裕を持って行動を起こしましょう。というのが、今回の反省でした。生かされていない証拠に、一昨日の夜中に風呂に入ろうとしてお湯が出ないことに気づいた私。