嫌な気持ちになれる映画。

シン・シティ』と『IMPRINT〜ぼっけぇ、きょうてぇ〜』。
何の関連もないし、ぱっと見似てるとこなんて全然ないこの二作品ですが、見終わった感想は同じでした。嫌な気分。気分悪い。そんな感じ。
いたぶるにしても殺すにしても、美しくやるとか見苦しくやるとか、いろいろ手法はあるんでしょうが。『シン・シティ』はかっこよさを狙って血を流しまくった結果、やりすぎ感が鬱陶しい感じに。『IMPRINT』は美しい流血みたいなのを狙って女子の身体を痛めつける描写をやりすぎて、やはりやりすぎ感が鬱陶しい感じに。
違いと言えば、以下の点。『シン・シティ』はおっさんの独白調の語りが全編に渡ってちんたらと続くために眠い。しかもその眠い語りがおっさんによるものだから大して萌えない。モノクロの画面で血液だけが単色カラー(ペンキみたいな真っ赤とか、黄色とか)、スタイリッシュっぽくしようとした結果?見づらくて眠いし、美人の顔が汚く見えて悲しかったです。
『IMPRINT』は極彩色の画面が多くて赤色がいろいろあって綺麗だったです(北野武『Dolls』の方がもっと綺麗だったけど)。美人の顔を壊すのは趣味じゃなくて気分悪かったです。殺す気で行う拷問と殺さないつもりで行う拷問の違いを、監督はもう少し勉強してから出直してきて欲しいです。すごくダメ。
なんか、素人にも楽しい、細かいところで語れる、みたいな万能な映画って、ありませんかね。楽しくて語りたくなる映画を、見たいです。