漢字の話。

「虎」っていう漢字を書けますか。私は書けます。
難しいのは頭の上部分。短い縦棒だけではないのです。短い縦棒から右に向かって、短い横棒が伸びているのです。ちなみに書き順は、縦棒が一画目、横棒が二画目です。
それから、三画目。ただのちょっと長い横棒ではありません。よく見て下さい、右端を。折り返しているのです(はねているだけだったかも)。
四画目の左払い(三画目の長い横棒左端から下に向かって伸びている画)、それからその下の七まで合わせた六画が、部首です。「とらがしら」という名前がついています。
それからその下、左払いと右の縦から右にひねって上にはねる二画は、「九」ではありません。多分部首ではないですが部首だとすれば「ひとあし」という名前がついている部分です。
どれを部首にするかという区別は私にはできません。パソコンでは「とらがしら」と「ひとあし」どちらで調べても出てきますから。
単純な字ですが、手で書くとすごく形の整えにくい字で、書道の時など苦労します。それに、ゲシュタルト崩壊を起こしやすい字ではないかと思うんですよね。書いてみて、あれ、この字ってこんな形だっけ?、と思いやすいというほどの意味です。
私はおよそ正確に憶えていて、多分正確に書けていると思います(普段手で書くことが少ないですが)。漢字をたくさん憶える時期に関西にいましたからね。毎日見ていましたもの。「虎」。というか、「猛虎」。