袖から出してる手が痛いほど晴れた。

タイガースが不振です。悲しい。中日に連敗って、差が開く一方じゃないですか。むー。しかし私が今いる地はN古屋。中日が勝つと若干めでたい雰囲気で、悔しいです。パリーグのチームだったら平気なんですけどねえ。
高校野球の予選で、「故意の三振」を戦術レベルで使用したからって批判の集まってる高校があるらしいんですけど。なんかね、12−1で勝ってて、雨が降ってて、7回コールドにするために7回表に無気力な攻撃をしたんですとさ。それで高野連に怒られたんだって。でも、雨降ってるのに試合を始めるとか次の日は続きじゃなくて再試合だとか、そういうシステムの方に問題を感じるんですけどね。うんと勝ってる時に無気力なバッティングをするのって、プロ野球とか見てたら普通にあるし、別に問題を感じませんけどね。だって、7回コールドにならなかったら、次の日0−0から再試合ですよ。よしんばそれに勝てたところで、その次の日が決勝戦だったそうですから。しかも再試合の日は予備日ですから、決勝戦で当たる相手校は試合がありません。休養日です。こういったことを考えたら、その日のうちに7回コールドで試合を終えておきたくなろうというものだと思いますが。
この試合が問題になったのは、いわゆるひとつの「高校生らしくない」プレーであるから、ということですかね。だったら高野連は「高校生らしい」プレーについて規定と規範を明文化して全高校に配布しましょうよ。つまり「模範演技」ということです。何を求められてるのか分からなかったら、応えようがないでしょう。そもそも「高校生らしい/らしくない」などという得体の知れない基準を適用することが妙だと思うんですけどね。高野連のというより未だに高校野球に見果てぬ夢を見ている方々の主観以外のなんでもないと思える基準です(もちろんこういった話が私の主観によるものだとは承知の上で話を進めています。話を主観的に展開させるのが私に許されて高野連には許されないという理由は、私には高校生や高校野球高野連をこうしてこっそり評価したり批判したり避難したりほめたりくさしたりするくらいしか力がないけど、高野連には高校生を出場停止にしたり高校生の将来を潰したりする力があるからです。ということで)。この「故意の三振」は、もう10年以上以前になりますか、現在アメリカで活躍中の選手が高校生だった時、その選手に対して「5打席連続四球」という戦術を選択した高校とそのピッチャーを思い起こさせます。当時も「高校生らしい/らしくない」という判断基準が曖昧で主観的で夢見がちだなあと思った記憶があります。さらにいえば、三振や四球を指示したのは監督です。高校野球の監督は、ほとんどの場合高校生ではありません。高校生でない監督に「高校生らしい」プレーを求めるのはちょっと正しくなくないでしょうかね。さらにさらに、高校生は「目上」の人つまりおとなこの場合は教諭や監督や審判には逆らわないように指導されています。逆らうと「高校生らしくない」ということになりますし、だいいちおとなは高校生を些細なことや無駄なことで退部にしたり退場にしたり出場停止にしたりしようとしますもの(ここで私があげた「些細なこと」とは、飲酒や喫煙や強姦などを指しているのではありません。髪が若干長めであるとか眉毛を整えているとか走塁に気迫が感じられないとか四球が多いような気がするとか不真面目な印象を受けるとか、そういったことを指しています)。監督に逆らえない以上選手は監督の指示した「故意の三振」という戦術を精一杯実行するしかありません。それをさして問題があるということになれば選手は立つ瀬がないですよね、気の毒に。
野球は投球や打撃や走塁の技を競うだけの競技ではありませんよね。それらの技は包括されていますしもちろん技術は高い方がいいけど、野球という競技は双方が試合を組み立てて得点を挙げるためにあるいはそれを防ぐために戦い、最終的な得点差で勝敗を競うという競技です。戦略とか、戦術とか、一つ一つの技術を磨く以外にも勝敗を決する要素はたくさんあるのですよ。選手がいかに疲れないように最終戦まで戦い抜くか、この采配も重要ですよね。野球は明確な勝敗のある競技ですので、勝たなければ評価されません。勝つために駆使するのが、戦略であり戦術です。高野連の言いぐさは四球とか三振とか、つまり戦略とか戦術とかを、高校野球においては認めない、といっているのと同じことになりませんか。高校野球は勝敗を決するために行う競技ではない、ということですよね、それって。矛盾です。選手をなんだと思ってるんでしょう。磨かれた一つ一つの技術だけを競うなら、そういう競技にしてしまえばいいんです、陸上とかみたいに。全部個人対決。明快。戦略とか戦術とかいう「高校生らし」くないものは多分排除されますよ。
ところで野球といえば最近話題なのは茨城GGですけど。解散しないんですってね。やめないでっていう声が強かったからだとかいうことですが、ずいぶん早くない? 最初から解散する気なんてなかったでしょう、と思えてしまいます。山本の犯罪が明るみに出た途端、間髪入れずに解散を宣言した萩本氏は、そうやって世間の目を山本からそらさせただけではないですか。だってもうこの件って、山本について話題にしてる人ほとんどいませんもん。みんな欽ちゃん球団よかったねって、そればっかり。日ごとに問題はそこじゃねえだろ感が強くなる一方です。なんなんだろうこれ。女性がというより子どもが強姦された事件はオヤジの涙より語る価値なし? というか、隠蔽? 世間が子どもが強姦された事件を隠蔽? これだから男社会ってやつは。