多幸感ていうやつ。

ぶわーっと幸せが溢れ出てくる、までいかなくても、面倒臭いことや世知辛いことを一時忘れて、画面の中の楽しそうな男女を見る、やなこといっこもなさそうなふわふわした幸せそうなキャラクターたちを見る、悩みなさそうだなー、いやあるんだけど大したことなさそう、いいなー楽しそうだなー、って爆発しろ気分じゃなくていいなー楽しそうだなーって見る、そして、すっごい幸せってほどの気分にはならないけど適度に楽しい気分になってテレビを消す、この程度で多幸感のあるアニメと呼んじゃっていいかな。2012年夏期(七月始まり)アニメの中で、「DOGDAYS」の二期がそんな感じでした。私、この手の幸せそうで悩みなさそうなへらへらした人たち嫌いです。まじ爆発すればいいと思ってます。戦争がイベントで遊びなところとか、姫さまってキャラが一番人気のアイドルだとか、まじ世の中舐めてんのって思って大嫌いです。でも、ある日の夜中、疲れすぎてたのかなんなのか、空をぴゅんぴゅん飛んで騒いでるパステルカラーのかたまりたちを見て、あー、楽しそうだなー、と思ったんですよ。いいなー楽しそうだなー、元気でいいなー、可愛いなー、と。で、はーなるほどこれが多幸感のあるアニメってやつか、と思ったわけです。こちらの持ってる負の気分を吹き飛ばすまではできなくても一時忘れて楽しい世界を垣間見せてくれる、そのくらいなんですが。アニメ見て非常にいろんなことを考えたりするわけですよ、普段。たまには論争とかしてみたり、頭大きい感じで真面目に考えたり、するわけです。でもそういうのもどうでもよくなるような、そういうアニメでした。……いや、全体的にはいろんなこと考えたりしてたわけですが、ちょっとこないだの夜中にはそんな気分だったんです。昔、モーニング娘。を好きだった頃、ライブの映像とか見るとこれと同じような気分になることがあったと思います。いや、悪態ついてる時間の方が断然長かったけどね。モーニング娘。は後に興味を失って見なくなり、最近また好きになりました。これも多分多幸感のあるコンテンツなんだと思います。