ノイズにならない制服。

たくさんのアニメを視聴しておりますと、さまざまな形や色の制服を見る事になります。私は何故かいつの間にか、登場人物たちの、特に女性キャラクターの服装に多大な興味を抱くようになっており、なかんづく制服と和服にはもうなんか絶大な興味でもって鑑賞しております。
近年、ちょっと奇妙な形の制服がアニメには多いですよね、いわゆる乳袋というやつです。胸の下に服を絞る機構がついていないのに、胸の下で衣服がいきなり細くなっていて胸の形が浮き出て見えるとでも申しましょうか、ありえない立体裁断と縫製みたいなの。ハイウエストのスカートで締めるとかリボンや紐的なもので絞るとかそういうのは乳袋ではないと思っているのですが、そういう構造でないのに細くなっている服のことです。これについて語りだすと夜が明けてしまいますので後回しにして、今日は乳袋でない方の話です。
氷菓というアニメを見終わりました。原作好きだったのにアニメもたいへんお気に入りで、とても楽しく半年ほどを過ごしました。この氷菓のキャラクターたちが着ている神山高校の制服が、こう、乳袋でない方の制服なのです。神山高校の制服はセーラー服と詰襟の学ランです。セーラー服は本体が白で襟と袖口が紺色に白の二本ライン、それと紺のスカートです。スカーフがちょっと暗い青です。学ランの方はスカートとちょっと色合いが違うように見えるので、黒かと思われます。それでですね。この制服が、私にとっていっこも変じゃないのです。つまり、ありえない色やありえない形やありえない長さやありえない着こなしといった部分が何もないのです。超いいです。
制服については、色や形や長さや着こなしがちょっと変だと思ったら最後、そのアニメを見終わるまでずっと、変だー変だーと思い続けながら見るはめになるので、それが自分にとって視聴のノイズになってしまうのですよ。で、神山高校の制服は、そのノイズにはならないのです。すごいいい気分でこのアニメを見終わりました。
氷菓はお話自体もとても楽しいです。萌え絵だからっていう理由で避けていらっしゃる方は、見るべき、って思います。もう一回高校いきたいなーと思いました。いま一度高校生になれたら、今度こそはおかしな言動は控えて、それなりの薔薇色な青春を送りたいと思えるのに、時の流れは残酷です。