ひなまつりですよ。

おひなさんてかっこいいですね。元号が明治から三回も改まった平成の今日、にいたっても、毎年バレンタインデー辺りになるとデパートの特設会場にお越し遊ばすんですから。スーパーの食料品売り場も同じです。節分終わったら豆が片付けられてひなあられが展開します。当日はちらし寿司と蛤を初めさまざまな食品がこれまた売り場を席巻します。あと何十年くらいこんな光景が見られるのでせうね。長く続くとよいですね。特に行事に対して忠実に何かしてきた個人史を持つ私ではありませんが、私より下の、特に子どもや孫やその下の世代(自分が持つかどうかとは別の話)に、それらを見せてあげたいのです。その行事の為に誰かがたいへんな苦労をしており、しかも参加者全員が特に意義を見出していない、みたいな行事はやめちまえと思う時が多いですが、それでも文化を保存するのは悪いことではないと考えます。私は、もう亡くなってから何十年もあるいは何百年も経っていて、その人のことを知る人だってひとりたりと残っておらず、葬られている人が何という名前の人かすら判然としないような先祖供養とかに対する真摯な気持ちはかけらも持てませんし、そのために苦労している方々を見ながらおかしな世界だと思いますが、子どもの成長や幸福などを祈念するような意味合いのある行事を子どものいる家で行うのはいいことなんじゃないかなと思います。小さいうちは非日常が楽しいでしょうし、大きくなってからは親の愛情的なものを感じるよすがとなるかもしれません。うちにもおひなさんがいらっしゃいました。だいたい毎年早めに出して飾って、しかししまうのは遅かったです。旧暦だから、旧暦、などと言っておりました。