桜庭一樹『赤×ピンク』。

私は、誰に限らず、14歳は特別な年齢だと思っているのです。男子なら背丈がぐっと伸び始める頃で、女子なら背丈の伸びが止まり始める頃かな、と思いますが、もちろん概念的な話です。いや、他にも、10歳とか12歳とか、17歳とか、特別っぽい年齢はいっぱいあると思うんですが、14歳も特別なんじゃないかと。私におけるそれは多分間違いなくエヴァの影響ですが。いや、ちがうよ、エヴァはきっかけに過ぎないよ。決定打はセーラームーンプリキュアが同い年っていう設定だよ。と、頭の中からもうひとりの私が言いました。
『赤×ピンク』は、視点人物が三人いて、順番に自分の話をしてそれは一応時系列的にはひと繋がりです。キャットファイトを見世物にする真夜中の興業の女の子たちの生活と思いの話です。一人目のまゆちゃん(20)が、「まゆ14歳」っていう名前で、胸を小さくつぶして弱弱しくするようなキャラクターで売ってますが、このまゆ14歳が、私的にはちょっと嬉しかった感じ。戦ってるのに弱弱しくていたいけな感じを14歳って言葉に集約してあらわすキャラ設定(作中における)が好きです。
このお名前はどう考えてもちゆ12歳のオマージュとかそういうあれなわけですが。
 
でも最近ふじょしとして好きなのがオサーンキャラとかなので、14歳萌えとかいう気分がないともいえません。着物とか軍服とかを着用してる成人男性の安定感は半端ないので、逆に何着てもひょろひょろしてる女の子たちが愛しいです。荒野が好きなのも、急に育った胸の重さでこけるとかが好きなだけかもしれません。アンバランス!