ぷちイラっとした出来事。

ぷちイラっとした出来事。
昔。もう4年くらい前のこと。友だちと二人でファミレスで食事してたら、友だちがフォークの背にナイフでご飯のせて食べた。私が「フォークの背にのせて食べるのね」って言ったら、友だちにそんなことも知らないのかって勘違いされちゃったみたいで、「そういう育ちですから」って言い返された。知ってますよそのくらいって思った。
ていうか、フォークの背にご飯のせて食べるのが日本でかつて「正式なマナー」として幅をきかせてたことも、それがどうやら明治時代に欧米人に教えられた嘘らしいってことも、知ってますよって思った。だいいち欧米(ナイフとフォークを使って食事をする文化の辺り)にはご飯ってものが存在しないんだからご飯を食べるための正式なマナーなんてものは存在しないんじゃないですかくらいのことはいいおとななら一回くらいは考えるんじゃないですかね、とも思った。それに欧米人だってナイフとフォークは食べやすいように使いますよ、「正式なマナー」は儀式のような食事の時限定で使われてるようなものじゃないですか、とも思った。
 
その子はそもそも私のことを普段から馬鹿にしていた節がある(っていうことにその場で思いを馳せさせるような小馬鹿にした口調だった)。「テーブルマナー」とか知らない子だと思ってたんじゃないだろうか。子っていうか私の方が先輩だけど。
私の食事の時の態度は、見苦しくなければ基本的にはなんでもいい、っていう態度だった。今もそうだけど。美味しくいただくのがいちばんで、あまりにも見苦しくて周囲の人間に著しい不快を与えるような場合ならともかく、お箸の持ち方が標準より一ミリずれているから矯正しなければいけないとか、筋力が足りないのにスプーンは何が何でも二本の指で支えなければならないとか、そんな人間性を損なうようなルールは美味しく消費するために食事を作った人に失礼なんじゃないか、と思っていた。だから普段からたまにそういう発言をしていたと思う。年とともに記憶は曖昧になるけど、今そうなんだから今より尖っていた昔ならもっとそうだっただろう。だからその子は私が「テーブルマナー」についてちゃんとした教育を受けなかった可哀想な子だと思ったのかもしれない。
でも、知らない人間が知ったかぶりをしたり、できない人間ができないことを正当化したりすることは見苦しいと私は思っていて、つまり、私は美味しく簡単に食事をすることではなくて美味しく形式的に食事をすることが目的の席に座ったら周りの人たちから著しく浮き上がったりしないくらいにはお行儀よく食事をできると思う(多分。私がそこにいるのが不自然なほど格式の高い席だったら、わからないけど)。要するに知ってるけどがたがた言わなくていい、っていうスタンスだったわけだけど、その子には私はそう見えてなかったんだろうな、と思う。美味しく食べることの方が大事だっていう発言も、説得力を欠いてたんだろうなって思う。文体もとに戻していいかな。常体って書きにくいです。エラソウでやだ。
 
私はその時その子に、「知ってますよそのくらい」って言いたかった。上記の通り、欧米人に教えられた嘘らしいですよってことも、ナイフとフォークを使って食事をする文化にはご飯なんてないんだしご飯を食べるための正式な「テーブルマナー」なんて存在しないんじゃないかしらってことも、だいいちファミレスで500円程度みたいな簡単な食事で「テーブルマナー」とか持ち出して人を蔑んでんじゃないですよ心の貧しい子ですねっていうのも、言いたかったです。なんで黙ってたかと言えば、私は滑舌が悪いのでテーブルの向かい側に座ってる子にちゃんと聞きとれるように話すにはそれなりに大きな声を出さなければならず、そのくらい大きな声で話したら周囲のテーブルに座っていた関係ない人たちにも聞こえてしまうし、そしたらどちらがいいとか悪いとかじゃなく目立って私かその子かどちらかが恥をかくことになるだろう、と考えたからです。
でも、すごくってほどじゃないにしても結構イラっとしました。今の私がそんな風であるように、人を馬鹿にする人間がいちばん馬鹿なんですよ。ざけんな黙れ小僧、あーはいはいそういうお育ちなんですね、欧米人に教えられた嘘を馬鹿正直に信奉して欧米人と食事したら見ろよあの日本人変な食い方してっぜpgrって思われちゃうようなお育ちなんですね、くらいのことは一瞬頭をよぎるくらいには。あはは、田舎もんがエラソーな口きいてんじゃねーぞとかも一瞬頭をよぎりました(私もその子も出身が政令指定都市なんですけど、地方都市の分際でそれを誇るような言動がいちいち鼻につくんですよこれが。政令指定都市仲間だからこその同族嫌悪なんだと思います、東京に比べて寂れていることがそんなに劣等感かねっていう。うちの出身の市でも東京はなんとかとかいう人いましたし)。いや、結構どころかすごくイラっとしてますね。うん、すごくイラっとしました。
その食事の際にはほかにもいろんなイベントがあったんですけども、それはまたの機会に。
なんでか知らないけどイライラしてたから書いちゃいました。書かれている人物を特定できて気分を害された方がいらしたらごめんなさい。誹謗中傷的なので後で消すかも知れません。ていうか消します。知ってる人に見られたかったの。先生ってたまに疲れるんだ。だから自分語りしたかったの。ていうか、悪口書きたかったの。誰でもよかったの。だからここ見てない人のこと書いたの。ごめんなさい。