コナンの映画、吹き替え。

金曜日に映画館に行ったので、今日はひとりで映画館にチャレンジです。『名探偵コナン』の、「ベイカー街の亡霊」吹き替えです。
チケットを買うのが難しかったです。喋れませんが、文字を見るとコナンの発音はだいたい「コナン」って感じなので、日本語で「コナン」と言いましたら、通じました。文字が読めるのは強いですね、もちろん喋れるのがいちばん強いに決まってますけど。もし「コナン」で通じなかったら、「スクリーン4」って英単語で言おうと思ってました。で、コナンの映画であることは通じたものの、何か尋ねられて、それがわかりません。で、「よくわからない」という顔をしてもお姉さんが流さなかったので、チケットを買うのに必要な質問なんだろうと思って、「いんぐりっしゅ、ぷりーず?」とか言ってみましたところ、指を一本立てて「わん、めん?」みたいに言われましたから、ああ、一人かどうかを聞いているのだと、でこちらも指を一本立てて「いえす、わん」とか言いましたらこれはわかってもらえたみたいで、無事に買えました。日本では映画館のカウンタで映画のチケットを買う時は、そこにいる人員の分しか売ってくれませんから、カウンタに一人で並んだら一人分だけ、人数を言わなくても買えるのです。こちらは違うのでしょうかね、例えばお母さんが子ども三人連れの四人分チケットを買うとかありなんでしょうか、今度誰かに聞いてみましょう。
ところで、ここでは映画はおとな一枚700円相当です。安い。安いです。感動的です。300円相当のジュースを買って、1000円相当で楽しい映画の時間ができます。
それから、子ども映画には本当に子どもしかいません。おとなといえば子ども連れのお母さんかお父さんばかりです。つまり親子連れか子どもしかいなかったっていう。日本だと、コナンを始め子ども向けの映画にもカップルがいるんですよ。多分彼女が行きたくて彼氏はそれほどでもないんじゃないかと思いますけどさ、それから、女子の二人以上の小集団と、女子一人、が、それぞれ何組かくらい。たまーに男子一人とか、男子二人とか、まれに男子集団とか。いや、おとなの一人とかおとなのカップルとかもいますけど。で、今日は子ども映画らしく子どもか子連ればかりでした。でも、平気です。ええ、ちょっとイタいおとなの女の人って感じですけど、平気ですとも。好きなものを好きと言って何が悪い、ですわ。誰にも迷惑かけてませんし。
でもね、コナンの「ベイカー街」は、子どもには少し難しかったみたい。二時間座ってられない子どもを映画館に連れてくるなと言いたいところですが、多分コナンと同年代の子どもには無理ですね、内容が難しくて。
改めて見返すと、楽しい映画でした。いや、公開当時に感じた矛盾とか問題点とかは解決されないでやっぱり矛盾とか問題点とかに思えますけど。野沢尚ってミステリ的なドラマの脚本書いてると思うんですけど、ミステリ書くのほんとは苦手なんじゃないのー?とか思ったりもしましたけど、固いこと言わなければ普通に楽しいんですよ。賑やかだし、派手だし、友情だし、コナンくんも蘭ちゃんも活躍だし、灰原さんが若干地味だけどそのかわり声のいいゲストキャラがなかなかいいし、問題行動に対して制裁の加えられるシーンもなくはないし、工藤父氏を好きならかなりかっこいいし、背景含め絵もきれいだし。ミステリっぽいおぜん立ても整えてるし(ちょっと強引だけど)、何より、メインとなるシーンがバーチャルリアリティの世界で、新世代ゲーム機「コクーン」の中なんですよね。これが、SFミステリ好きーにはすごくすごく訴えかけてくるんですよ、何かを。岡嶋二人クラインの壺』とか西澤保彦の一連のSFミステリとか大好きですから。舞台装置が派手なほど、楽しいです。そんなSF的装置無理だろとかそういう現実的な問題のみ、こちらの隅に置いておきます。そこをクリアした気分にしてくれる素晴らしい作品が、前述の『クラインの壺』であり、クリアしてない気分にさせてくれる作品が「ベイカー街の亡霊」です。そんな『名探偵コナン』「ベイカー街の亡霊」は、日本国内でのコナン映画の興行収入一位です。