学科対抗足野球の試合。

今日は、女子の足野球の試合です。足野球って、要するにほとんどキックベースボールみたいなものですが、ピッチャーとキャッチャーがいません。ホームベース辺りにバレーボール(多分。サッカーボールじゃなかった。女子だからかな?)を置いて、蹴ったら走る、一塁二塁三塁を回ってホームに帰ったら一点、です。ちなみにゴロだと多分ファウルで、蹴り直しです。ちゃんと飛ぶまで蹴り直します。だから、どんどん点が入ります。面白いです。野球ならピッチャーのいる辺りにも野手がいますが、投げません。野球でキャッチャーのいる辺りには誰もいません。三塁回ったら簡単にホームへ帰れるみたいです。楽しそう。で、昨日のサッカーは負けましたが、今日の足野球は勝ちました。
運動する女子は素敵です。普段はやはり机に向かっているかお喋りしているか、そんな姿ばかりを見ていますが、スポーツをする場面ではやはり走りますし、蹴ります。かっこいい。これは、スポーツをする姿を見て嫁に欲しくなる人たちの気分も分かろうかというものです。川原泉笑う大天使』には、日本の近代少女小説(日本の少女小説は近代にしか存在しませんが)をもじったと思われる、スポーツをする少女を見初める男性、という図が登場します、そういうの。もじられた少女小説の方には、体育祭を見に来る来賓は女学生の品定めに来ているので、それなりの生徒は来賓の接待係に就かされる、という図が登場します。例えば川端康成『乙女の港』とか。スポーツする少女の身体に注目する作品群も、少女向け一般向けというか男性向け問わず非常にたくさんありますけど、私の一推しはやはり、かつて女学生だったけど書いてるその時は女学生に萌える側だったという素敵な作家吉屋信子の書いた『花物語』です。『花物語』は短編集で、52とか54編とかありますが、女学生の学校生活を描いたタイトルが何作もあり、そのうちのけっこうたくさんが、体育とか休憩時間とか体育祭とかの、スポーツをする少女を描いた作品です。元気でよろしいです。私としては来賓係にされている女学生より走っている女学生の方をお嫁に欲しいと思いますが、そこは時代が違うので、こっちに置いておきましょう。
普段おしとやかだったり、いかにも女子って感じだったり、真面目に勉強する姿ばかり見ていたり、そんな女子が体育の時間とか体育祭とかで活躍したり、活躍しないまでも活発に運動している姿にちょっと意表を突かれてドキドキする、そんなのをギャップ萌えというでしょうか。いや、私のは違いますよ、とか言い訳してみたり。
 
ここら辺りでは、足を使うスポーツがさかんなのでしょうか。今まで見たのは、足バレー、サッカー、足野球。手を使うもともとの形よりは簡単で、というか、足を使うと、上手下手の差がちょっとは縮まり、誰でも参加しやすくなる、みたいな効果があるんですかね。確かに、私、大好きですけど野球をやれと言われたら困ります、できません。あんなちっこいボールをあんなほっそい棒で打つとか、ていうか、マウンドからバッターボックスまで遠すぎて投げたって届く気がまるでしませんし。でも、キックベースボール(日本のね)なら、できます。身体の一部を使って、でっかいボールを蹴るんですから、野球よりは簡単です。ピッチャーだって、大きなボールをまっすぐ転がすのですから、野球よりは簡単です。実際、普通くらいになら活躍できましたし。多分足野球はもう少し簡単です。止まってるボールを蹴るのですから。……というわけで、全員参加が図れるように、戦力の著しい不公平をなくすために、足競技なんでしょうね。