学生さんが家に来ました。

学生さんがうちに遊びに来ました。なんかこちらでは一般的な出来事らしいです。仲良くして招いたり招かれたりするし、仲良くなるために招いたり招かれたりする、という。
来たのは五人で、一人は日本人留学生です。みんな日本語しか喋れない先生と仲良くしてくれて、先生はとても嬉しく思います。一緒におやつ食べながらロールプレイングで日本語会話の練習をして(二人ほど、演劇的な娘さんがいて、これがなんか迫真の演技なので(練習してるの日常会話なのに)、見ていて思わず拍手ーです)、近所のでっかい書店まで日本のマンガの翻訳版を買いに行って、今日来ていた韓国人の娘さんは4人とも甚だしく腐だということが判明しました。日本人留学生の娘さんは違いました。日本のBL小説の翻訳版の棚に張り付いて動きません。腐御用達のマンガを次々指差しては、先生あれは知ってますか、先生これはご存知ですか、ええ知っていますよ、はい知っています、みたいな。今日は先生ととても近づけたような気がします、と娘さんの一人が言うのですが、いえいえ私こそ、皆さんとすごく仲良くなれた気がします。万国共通とはこのことでしょう。腐女子ばんざい。……先生なのに。
夜ご飯を作ってくれたのでみんなで頂きました。ものすごく美味しかったです。その後、片付けたりお酒飲んだりしながら、女の子たちはうちのマンガと書物に興味津々でした。中でもひとりは、ダンボールふたつ程度の文庫本に興味があるみたいで、先生お借りしていいですか、と。いいですけど、あなた試験前でしょう。
貸した本は、青井夏海の『スタジアム 虹の事件簿』でした。後にこの娘さんの会話試験の際に好きな本のジャンルを聞いてみたところ、スリラーとかミステリーとかだということでしたので、私のセレクトは大きくは間違ってなかったことになるかと思います。『おおきく振りかぶって』も好きって言ってたし、野球のルールも分かるでしょう。うん、頑張って読んでください。